政治ブログ

　ちょっと前の話になるが、前回の参院選から、ネットでの選挙活動が事実上解禁された。　それまではネット上での選挙活動は違法と認識されていたはずだが、そんな法を意に介さない一般人がアップした政見放送等の動画が世界中に散乱し、選管も警察ももはや統制不能という状態を受けて、各党は法解釈がどうのとあれこれこじつけて、なし崩し的にネット上での選挙活動を始めてしまった。

　この事件は、結果が世間に受け入れられるものだったため、大して問題視されなかったが、実は、ネットの「無法」に「秩序」側が日和ったという、とんでもない異常事態だったと思う。　どうやら、秩序を作るべき政治家は、未だにネットにどう手をつけていいのかわからないのだ。

　で、その後そういう政治家達がどんなことをするのか注視していたわけだが、やはり出てきた・・・。　「著作権侵害ファイルのダウンロード違法化」と「児童ポルノ単純所持違法化」だ。　どちらも、流通を阻止すべく配信者側を取り締まる法律を作ってはみたが、ネットの匿名性の高さ故に失敗。　ならば普通は次の段階としてネットの匿名性をなんとかする方向に進むはずだが、ネットのことがわからない政治家達は「触らぬ神にたたりなし」とネットを華麗にスルーし、実社会側の過剰な取り締まりで解決しようとしてしまった。

　正直、あきれてものが言えない・・・。　上記２つの法案には、他にも山のように突っ込みどころがあるが、あまりに多すぎて書くのが面倒なのでそれはまたいずれ。